FC2ブログ

宇美八幡宮

2016.03.15.Tue.09:43
皆さん、福岡県糸島市をご存知でしょうか?
福岡市と佐賀県唐津市の間に位置しており、玄界灘に面した古代より朝鮮半島と交流の深かった、遺跡と古墳が数多くある歴史ある街です。さてこの糸島市の長野と言う所に、宇美八幡宮が鎮座しております。今日はこの、神社にまつわるお話をいたします。
ce0d1280.jpg

この長野の宇美八幡宮は小高い丘の上にあり、上宮と本宮があります。上宮には「14代仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)」をご神体として祀り、本宮には「気比大神(きひだいじん)」、「応神天皇(おうじんてんのう)」、「神功皇后(じんぐこうごう)」、「清瀧権現(せいりゅうごんげん)」、「玉依姫(たまよりひめ)」、「瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)」が祀られております。これら七神、実は朝鮮半島と深い関係がある神様なんです。

仲哀天皇は「足仲彦天皇(たらしなかつひこのすめら)」と言い、朝鮮半島の多羅国からの渡来天皇だと言われており、その妻である神功皇后は「息長帯比売命・気長足姫尊(おきながたらしひめのみこと)」と言い、多羅国の製鉄の姫なんです。また、気比大神、清瀧権現と玉依姫、瓊瓊杵尊はそれぞれ新羅神、そして応神天皇は仲哀天皇と神功皇后の息子なんです。
つまり、長野の宇美八幡宮は、新羅渡来人が祀った神社なんですね。それを物語る様に、神社の前には大規模な支石墓群(渡来系のお墓)があり、本宮は何と14基の古墳に囲まれて鎮座しております。

さて、先に述べた神様の中で「気比大神」がおりましたが、この神様が大変面白い神様で、別名が沢山あるんです。
「天日矛(あめのひぼこ)」、「伊奢沙別命(いささわけのみこと)」、「都怒我阿羅斯等(つぬがのあらしと)」、「天御影命(あまみかげのみこと)」、「天目一箇神(あめのまひとつのかみ)」等、上げるだけでも限がありませんが、全て「鉄」が関係した神様なんです。

都怒我阿羅斯等は意富加羅(おほから:大伽耶:新羅)の王子とされ、別名「于斯岐阿利叱智干岐(うしきありしちかんき)」と言います。于斯岐は「牛鬼」と言われ、「角の生えた兜」だと言う説と、韓国の「牛頭山」の説があり、ここに降臨した王子だと言われております。
天日矛は「高麗の国(新羅)の意呂山(現韓国の蔚山)」に降臨して王になり、その末裔が古代伊都国(現糸島市)を治めた権力者、「伊都の県主(あがたぬし)の祖の五十迹手(いとて)」だと言われております。
これは、素戔嗚尊の「曽戸茂梨(牛頭山)」伝説にそっくりですね。素戔嗚尊も息子と一緒に新羅の「牛頭山」に降臨しましたが、その息子の名前が「五十猛命(いそのたけるのみこと)」と言います。新羅の山に降臨、牛鬼と牛頭山、土地を治める神、子孫の名前の類似性から、「天日矛=都怒我阿羅斯等=素戔嗚尊」ではないかと言われております。ちなみに五十迹手の「いと」と五十猛命「いそ」、どちらも「五十」の字を使いますが、鉄を意味する「いそ」だと言われております。

さて最後に天目一箇神なんですが、この神様は皆さんご存知の、映画「もののけ姫」の最後に登場する「ダイダラボッチ」の事なんです。「ダイダラボッチ」の名前は「大多羅法師」の転訛とも、鉄の蹈鞴(たたら)とも言われております。
つまり、大多羅と鉄の神様なんですね。言われてみれば、一度怒りをかうと手が付けられないってところは、素戔嗚尊に似てますね。

さてさて、今日はかなりマニアックな語源のお話になりましたが、ご理解いただけましたでしょうか?
糸島と言えば、糸島ポークが有名で、その「塩焼き豚足」は絶品です。
今宵も糸島ポークの「塩焼き豚足」を肴に、美味しい芋焼酎でも飲みながら、もののけ姫でもみようとおもいます。
ではまた次回・・・
宇美八幡宮のホームページはこちらへ

スポンサーサイト



コメント

管理者にだけ表示を許可する