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九州の秦氏

2016.01.14.Thu.14:19
言葉の語源 
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金浩さん
さてさて、前回の大隅国(現霧島市)に移住した秦氏一族(辛島氏)は、大隅国囎唹郡から数キロ離れた、同じ大隅国桑原郡と言う所にも移住したと言ったところで終わりました。
今日は、この桑原郡のお話をさせていただきます。

囎唹郡に「韓国宇豆峯神社」があるのと同じく、桑原郡には「鹿児島神宮(かごしまじんぐう)」があります。この鹿児島神宮は、正八幡宮もしくは大隅八幡宮ともいいます。実は宇佐神宮と「八幡神」の正当説を現在も争っております。
何故争っているのか…

宇佐に居住する秦氏一族(辛島氏)の半数が大隅国に移住させられ、宇佐にのこった辛島氏は、祭祀を行っていた宇佐神宮から、徐々に冷遇されて排除されていきます。そして宇佐神宮は日本の神として祀られるようになっていきます。一方、鹿児島神宮は元々隼人の神様を祀っていましたが、秦氏一族(辛島氏)が八幡神を加上して祀って行きます。大隅国の辛島氏は、宇佐の辛島氏排除と今まで朝鮮半島の神を祀っていた宇佐神宮が日本の神として変って行くのを見て、この行為への抗議として、正当な八幡神は大隅の鹿児島神宮だと主張を始めます。その争いが現在に至っていると言われております。

鹿児島神宮は辛島氏出の漆島氏と酒井氏が神官を務めます。そして秦氏一族の移住は、薩摩国にまで至ります。その名残が、川内市にある新田社と言う八幡宮です。ここの神官は惟宗氏(これむねうじ)ですが、秦氏一族出です。実は薩摩藩(正式名称鹿児島藩)の藩主は代々島津性ですが、元々惟宗性を名乗っておりました。そう、秦氏一族惟宗氏の末裔なんですね。その影響もあってか、大隅、薩摩には「兵児二才(へこにせ)」と言う青年武士集団がいました。藩士、兵士としての予備教育と共に、修験道的な民族宗教色のある集団でもありました。実はこの「兵児二才」は、新羅の青年宗教戦士「花郎(ファラン)」が原型にあるといわれ、類似性が濃い集団であります。秦氏一族が移住して、隼人を征伐するにあたって最前線で戦ったのは、秦氏の青年戦士「花郎」だと言われており、その名残が「兵児二才」だとも言われております。

さて、話は鹿児島神宮に戻して、「大隅八幡宮縁起」に面白い記述があります。「震旦国(中国)の陳大王の娘である大比留女(おおひるめ)は、7歳の時に夢で朝日を受け身籠り王子をうみました。それを怪しんだ王子たちが、母子を空船(うつほぶね)に乗せて海に流したところ、大隅の海岸に行きつきます。この太子を八幡と名付け奉じました。太子はそのまま大隅に留まり、八幡宮に祀られました。母は筑前国の香椎聖母大菩薩(香椎宮)として現れました。」
これは朝鮮半島南部の王誕生神話であります。つまり、八幡神は朝鮮半島の神だと言う事がお分かりかと思います。ちなみに「大比留女」は「天照大神(あまてらすおおのかみ)」の原型になった神であり、また母は筑前の香椎宮に現れたとありますが、これは息長帯比売(神功皇后)で「多羅(加羅)国の製鉄の姫神様」であります。

実は「鹿児島」と言う名前の由来、秦氏一族に深く関連しており、「鹿児」は天の香具山(あまのかぐやま)と同意の「カグ」であり、銅を意味する朝鮮半島の言葉「カル」に由来し、「島」は宇豆高島と同意の山、もしくは縄張り、領土を意味する「シマ」だと言われております。
ちなみに鹿児島神宮のある地名「桑原」は、宇佐神宮の元宮香春神社がある地名と同じであり、その意味は秦氏一族が日本に伝えた「養蚕」由来だと言われており、「蚕」の変態を表し、死と再生のシンボルと言う意味だそうです。

今日も少々長くなりましたが、最後までお付き合い有難うございます。
そうそう、お疲れになった時には、甘めの薩摩揚げを肴に奄美の黒糖焼酎で晩酌すると、自分は疲れが吹っ飛びます。
では、また次回…

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※正直、ちょっと難しい~です。
ノートを取りながら、受講しましょう(笑)
でも、秦氏一族・宇佐神社・八幡神・花郎・製鉄・養蚕には、以前から興味がありました。

直ぐにでも行きたい九州ですが、なんせ遠くて。
地図を見ながら、旅した気分になっています。

追記
昨晩「日本の伝統美を訪ねて」河出文吾 白洲正子著を読んでいたら
作家 津本陽氏との対談で
白洲 「私はちょっと書きたいことがあるんですけど、男色の伝統。あれは5世紀の新羅から来ているらしいんですね。」
津本 「男色が?」
白洲 「うん。それが「花郎」といった軍団みたいな組織で、鹿児島に伝わったらしいんです。そんなことを今しらべているんです。・・・」
偶然、「花郎」がでてきて、ブヒャっと一人歓喜いたしました。(笑)
その興味の集大成が白洲正子著「両性具有の美」新潮文庫に結実しております。
興味のある方とはどうぞ。
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